就職活動のためのキャリアハンドブック
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1 就職活動では同時に複数企業の選考を受けているケースがほとんど。したがって複数企業から内定(内々定)を得ることもあります。ただし、最終的に入社するのは1社だけ。他の企業は辞退しなければなりません。内定辞退の連絡があった企業は、代わりの人材を探すための募集や選考活動を行うこともあります。企業も内定辞退者が出ることを想定して採用活動を行っていますが、内定辞退の連絡が遅くなれば、企業の採用活動に与える影響は大きくなります。内定辞退をする場合は、可能な限り早めに、また企業へ失礼のないように誠意を持って辞退の意思を伝えましょう。2 内定辞退の方法としては、まずは人事担当者に電話で内定辞退の意思を伝える連絡を入れるようにしましょう。電話だけではなく、企業に出向いた上で、人事担当者に会って直接お詫びの気持ちを伝えることが誠実な対応と言えるでしょう。来社不要と言われた場合でも、それで終わりにせずに、必ず直筆の詫び状を送付するようにしましょう。126 教員からの推薦状をもらって応募している場合は、その企業が優先されますので、自由応募の企業を辞退することになります。正当な理由で、教員推薦の企業の内定を辞退しなければならないときは、企業に連絡する前に必ず担当教員に相談しましょう。勝手に断ってはいけません。また、自由応募の場合でも、辞退の判断に悩む場合はキャリアセンターに相談しましょう。POINT 1内定辞退の意思が固まったら、できるだけ早く自分の意思を伝えましょう。早く伝えることで、企業側も内定辞退者が発生した後の対策を考えることができ、それが他の学生のチャンスを広げることにもなります。POINT 2辞退をする場合は、まず「人事担当者」に「直接電話で」辞退の意思を伝えましょう。伝言やメールは一方的な手段となり、人事担当者もその後の対応が迅速にできずに迷惑がかかります。また電話のみでは辞退をした記録が残らないため、更に手紙やメールを書いて送りましょう。POINT 3企業は時間や労力、費用を使って、内定者を決定しています。内定辞退はその労力や費用を無駄にしてしまうことになりますので、誠意を持って、失礼のない態度で、辞退の意思や理由を伝えましょう。できるだけ早く辞退の意思を伝えようまず電話をして、手紙やメールを送ろう誠意を持って伝えよう教員推薦の場合、原則、内定辞退はできない内定辞退内定辞退の方法LESSON.38内定を辞退する企業には、速やかに誠実な対応を。内定辞退

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