就職活動のためのキャリアハンドブック
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1 オープン・カンパニーとは、産学協議会(採用と大学教育の未来に関する産学協議会)が新たに提唱した、学生のキャリア形成支援における取り組みのうちのひとつです。大学や専門学校等が行うオープン・キャンパスの企業・業界・仕事版を想定しており、参加対象者の間口を広めた新しい企業の取り組みが期待されます。 そんなオープン・カンパニーですが、インターンシップとの大きな違いは「日数」と「就業体験の有無」にあります。オープン・カンパニーは単日などの超短期でかつ、就業体験は無いものを指します。これはオープン・カンパニーの目的が、大学生に早い段階からキャリア形成の意識を持ってもらうことだからです。 逆にインターンシップはこれから「就業体験を必ず伴う、ある程度長期で実施されるもの」として区別されるようになります。34ありなし任意ありあり短期(5日間以上)学部生・修士中心長期(2週間以上)学部生・長期(2か月以上)修士・博士あり超短期(単日)学部生・修士・博士なし短期(1〜3日)・長期の場合もあり学部生・修士・博士なし修士・博士なし**実態として社員と同じ業務・働き方となる場合は有給必須必須必須任意任意なし*タイプ1:オープン・カンパニータイプ2:キャリア教育タイプ3:汎用的能力型インターンシップタイプ3:専門活用型インターンシップタイプ4:高度専門型インターンシップ類型職業体験の有無学生の参加期間対象課程給与人事担当者以外の社員の参加 2 2023年の4月以降、学生のキャリア形成支援に関しては、下の表のように、条件ごとによってタイプ1〜4の類型に分けられることになり、タイプ1に当てはまるものを「オープン・カンパニー」、タイプ2に当てはまるものを「キャリア教育」、タイプ3とタイプ4を「インターンシップ」と呼びます。 高い年次になってから自分のキャリアデザインや企業・業界研究をしていては、自らのキャリア選択の幅を狭めてしまうことになりますので、大学に入学し、学業の妨げにならない範囲で早いうちから「オープン・カンパニー」 と「キャリア教育」には参加しておくことが望まれます。 産学協議会は今後、タイプ3のインターンシップの拡充を企業等に推進していきますので、より実践的な就業体験が広がっていくことが予想されます。 3オープン・カンパニーとは新しい学生のキャリア形成支援の類型4類型のタイプ別特徴LESSON.102023年4月より始まった新しいキャリア形成支援オープン・カンパニー

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