4❶ 職務内容の違いと想定される受験者層国家公務員の試験体系は、「総合職」「一般職」「専門職」「経験者採用」の4つに大別されます。● 「総合職」は主として政策の企画・立案などの高度な知識、技術、または経験を必要とする業務に従事します。試験の種類は、院卒者試験と大卒程度試験に分かれ、院卒者試験は大学院の修士課程、または専門職大学院の課程修了者・修了見込者と同程度、大卒程度試験は大学卒業者・卒業見込者と同程度となります。137● 「一般職」は主として担当分野における政策実務の遂行に係る事務処理等の事務を行います。試験の種類は大● 「専門職」は特定の行政分野で専門知識・能力を活かし職務遂行します。専門性は採用後の充実した研修で高※「経験者採用」は民間企業などでさまざまな勤務経験を有する人を係長以上の職で採用するための中途採用試験になります。 それぞれの試験内容については、次のページの一覧表や人事院、各省庁のホームページなどを調べましょう。❷ 総合職に関する外国語能力についてグローバル化の進展により、国家公務員も英語など外国語によるコミュニケーション能力が必要とされる機会が増えています。平成27年度実施の総合職試験から外部の英語試験が活用され、「TOEFL(iBT)」「TOEIC」「IELTS」「実用英語技能検定(英検)」の4種類について、最終合格者決定の際にスコアに応じた加算が行われています。そのほかの専門職試験について(主なもの)法務省専門職員(人間科学)外務省専門職員財務専門官国税専門官食品衛生監視員労働基準監督官※法文系のA、理工系のBの試験区分がある航空管制官裁判所総合職卒者程度と高卒者程度に分かれます。めます。試験の種類は大卒程度と高卒程度に分かれます。法務省における人間科学の知識が必要な官職に従事する職員を採用。試験区分は、矯正心理専門職、法務教官、保護観察官に分かれる。特定の国の言語、社会、文化に通じた専門家として、採用・研修後は、在外公館に外交官補として配属され、外交に関する専門的実務を行う。財務局において、財政・金融の専門家として、国有財産の有効活用、予算執行調査といった財政に関する業務や、地域金融機関の検査・監督、証券取引等の監視等金融に関する業務に従事する。国の財政基盤を支える租税収入を確保するため、全国の国税局や税務署で税のスペシャリストとしての業務を行う。国税調査官・国税徴収官・国税査察官の3つの職種がある。全国の海・空港の検疫所において、輸入食品の安全監視及び指導、輸入食品等に係る理化学的、微生物学的試験検査、検疫感染症の国内への侵入防止の業務に従事する。あらゆる職場に立ち入り、労働条件の確保・向上、働く人の安全や健康の確保を図り、労働災害にあった労働者に対する労災補償の業務のほか、刑事訴訟法に規定する特別司法警察職員としての職務を行う。空港等で、航空機に管制指示等を与えることにより、空域の航空交通管理をするとともに安全で円滑な航空機の運航を支える役割を担う航空交通管制業務の専門職員。平成27年度試験から、裁判所総合職は「裁判所事務官」と「家庭裁判所調査官補」の試験区分になった。家庭裁判所調査官に任命されると、家庭に関する事件や少年事件について審判及び調停に必要な調査を行う。国家公務員試験
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