5❶ 地方上級試験都道府県や政令指定都市など、地方公共団体の幹部候補を採用する試験です。各団体ごとに試験内容が異なりますが、試験区分は、行政などの事務系と、電気・建築などの技術系に分かれているのが一般的です。地方公務員の場合は、各都道府県によって年齢制限があるので確認しておきましょう。また、警察官や消防官のように身長や体重、視力などが一定の基準に満たないと受験できないものもあり、各地方公共団体へ受験資格の確認が必要です。6❶ 公務員試験の出題内容公務員試験には、一般的に1)基礎能力試験(教養試験)、2)専門試験、3)論文・作文、4)面接・集団討論等があります。ただし、専門試験の出題範囲が自治体ごとに異なっていたり、あるいは専門試験や論文・作文が省かれる場合など、各省庁、自治体によって、また試験区分によってもさまざまです。試験内容は事前に発表されるので、受験を希望する試験がどのような内容で実施されるかを把握しておきましょう。■ 最近の試験傾向 公務員試験でも人物重視の傾向が強くなり、面接に重点を置く自治体が年々増えています。筆記試験よりも面接試験の配点が高い自治体や適性検査と面接のみの自治体もあります。この人物重視の傾向を念頭に置いて、面接対策もしっかりしておきましょう。 また、近年基礎能力試験のかわりにSPIのような総合適性検査を導入する自治体も増えてきて、民間就職をメインに考えている方も併願しやすくなっています。■ 国家総合職に挑戦 皆さんはご存じでしたか?北大からは毎年、多くの国家公務員総合職試験合格者を出しています。大学別順位で見ると令和5年度試験の最終合格者数は、97名で全国の大学順位3位とトップクラスです。若いうちからスケールの大きな仕事を任され、日本を動かしている実感が持てる、責任も大きいですがやりがいある仕事です。ただし、一口に国家公務員と言っても、業務内容は官庁や採用職種によって多様です。北大生にとってペーパーテストはさほど困難ではないかもしれませんが、その先の人事院面接、最終合格した後の希望官庁への官庁訪問で効果的なアピールができなければ、「採用内定」となりません。業務説明会に参加することや、キャリアセンターも上手に活用して、自分が働いている職業イメージを明確にするようにしてください。139❷ 地方中級試験一般事務、学校事務、警察事務などの事務系のほかに、司書、栄養士、保育士などの資格・免許職や、農業、土木などの技術系が募集される場合があります。受験資格として、年齢制限があります。また、試験を実施していなかったり、年度によって試験がない地方公共団体もあります。基礎能力試験(教養試験)専門試験論文試験面接・集団討論志望者の人柄などを評価。個別や集団での面接、課題に対して討論する集団討論などがある。一般教養や常識を問われる択一式の試験。知能分野、知識分野の2つに分けられる。それぞれの職種に応じた専門的な知識を試す試験。択一式や記述式で行われる。課題に対して、文章で自分の意見を筋道を立てて述べることができるかを評価される。地方公務員試験公務員試験に挑戦しよう
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