■ ファン目線で「好きだから」では入社理由にはならない志望企業が一般消費者向けの商品を扱っている場合、ユーザーだから興味を持ったというケースも多いでしょう。もちろん「貴社の商品が好きです」「愛用しています」という気持ちを伝えることも大切ですが、それだけになってしまうと志望理由としては不十分です。消費者側として喜びを感じるかどうかは、採用する側にとっては関係ありません。大切なのは、提供する側として喜びを感じることができるか、強みを活かすことができるか。消費者としてのファン目線ではなく、ビジネス(=提供者側)目線での動機を強調しましょう。● 好きなのはわかるが、ファン目線であり、ビジネス目線になっていない● 将来の目標が抽象的すぎる● 好きだけでなく、ビジネス目線での動機が書かれている● 業界の中でも、なぜこの会社なのかを明記している5×71 私は貴社で多くの人々を笑顔にしたいと思っています。私は幼い頃からパンが好きで、将来はパンに関わる仕事に就きたいと思っていました。特に貴社の「具だくさんシリーズ」は大好物で、古くから変わらない味がとても気に入っています。貴社のパンは美味しいだけでなく、素材にこだわり、健康を重視されていますので、安心感を持って食べることができます。大学の吹奏楽サークルで定期的に老人ホームを訪問した際、貴社のパンが大好きだとおっしゃる方々がいました。それもひとえに、貴社の健康を重視する方針があったからこそだと思います。私は貴社で、健康を重視する方針のもと、人々に愛されるパンを企画し、多くの人々を笑顔にしていきたいと思います。 私は貴社の「健康・食育」を重視する方針に共感を持ち志望しました。私は幼い頃からパンが好きで、将来はパンに関わる仕事に就きたいと思っていました。また、大学の吹奏楽サークルで定期的に老人ホームを訪問していたのですが、健康状態が一人ひとり異なる状況を目の当たりにしたことで、「工夫してさまざまな人に喜ばれる食品」を世に送り出したいと強く思うようになりました。貴社は創業当初から健康や食育に注目し、アレルギーに悩む子どもたちのために卵と牛乳を使用しないパンを発売したり、「噛む大切さ」を伝えるために歯ごたえに着目したパンを発売したりと、常に消費者のことを考えた商品を開発されています。そんな貴社の方針に共感し、私が最もやりがいを持って働ける会社だと確信し、志望しました。NG POINTOK POINTBEFOREAFTER【志望動機】 失敗例からのケーススタディ(2)憧れや共感だけで志望理由が浅いエントリーシート○○
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