東京工業大学 就職ガイドブック 2025
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■ 5Gの商用化がスタート、5G対応端末の普及がカギ■ 政府主導による料金プラン引き下げでキャリア各社の競争活発に■ 製造業など法人向けIoTの需要が堅調に推移120NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの大手3キャリアが国内市場シェアを分け合っている。自社の通信設備を持たず、大手キャリアから通信設備を借りて格安な料金プランを展開するMVNO(仮想移動体通信事業者)のmineo、UQコミュニケーションズなどが残りのシェアを争う形となっている。2019年よりMVNO大手だった楽天モバイルが自社の通信網を整備し、第4のキャリアとして参入した。携帯電話の普及により、一般ユーザーの加入者の減少は続くが、法人での利用は底堅くほぼ全てのオフィスや店舗が固定電話サービスを利用している。固定電話は「NTT加入電話」と「IP電話」「CATV電話」「直収電話」の種類に大別され、インターネットの普及と合わせてインターネット回線を利用するIP電話が、従来のNTT加入電話契約数を追い抜き、年々その差は広がりを見せている。ISP(インターネット・サービス・プロバイダ)は、キャリアから回線の提供を受けて、インターネットへの接続サービスを提供している業者を指す。プロバイダは、メーカー系、通信系、CATV系、独立系があり、各企業間では価格競争やセキュリティ、コンテンツなどサービスの差別化競争が繰り広げられている。次世代無線通信5Gの商用化に対し、業界内の動向が注目される。業界規模今後の展望国内主要企業例国内主要企業例国内主要企業例(2021年6月時点/大手3社合算)電気通信事業者協会NTTドコモ4割近いシェアを誇る国内最大手。NTTグループの中核企業。KDDIauブランドで展開。MVNO大手UQコミュニケーションズは子会社。ソフトバンク国内シェア3位。傘下企業にポータルサイト運営のヤフー。楽天モバイル19年秋より通信設備を整え携帯電話事業に本格参入。NTT東日本NTTグループの東日本地域における事業展開を担う通信事業者。NTT西日本NTTグループの西日本地域における事業展開を担う通信事業者。KDDI固定電話サービス「auおうち電話」を展開。オプテージ旧ケイ・オプティコム。IP電話サービス「eo光電話」を展開。NTTコミュニケーションズ日本最大規模のインターネットサービスプロバイダ。「OCN」ブランドで展開。ソフトバンク「Yahoo! BB」ブランドを展開。スマホとのセット割引も実施。ソニーネットワークコミュニケーションズ「So-net」ブランドで展開。超高速光回線「NURO光」も展開。ビッグローブ2017年よりKDDIの子会社に。「BIGLOBE」ブランドで展開。携帯電話キャリア固定電話キャリアISP携帯電話・PHS契約数1億8963万件通信サービスを提供する通信サービスを提供する通 信

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