1 東工大生が世の中に期待されていることは、理工系の基礎能力をベースに、専門の知識・技術を身に付けていることであり、それを基に新たな価値を創造し、社会に貢献することです。 これは、140年を越える歴史を持つ日本最高の理工系大学として、学術研究での不可能を次々と可能なものにし、ビジネスでは、製造業をはじめ各分野で時代を牽引する人材を輩出してきたことの反映でもあります。 また、国が提唱している「society5.0」や国連で合意さ2 東工大での学びを通して身に付けられる「強み」は、概ね次のような3層の構造から構成されています。16東工大生の就職の傾向や東工大の推薦制度について理解を深めよう。れた世界共通の「SDGs(持続可能な開発目標)」を実現するためには、科学技術の進展が不可欠であり、東工大生には、先端技術をあらゆる産業や社会生活に取り入れ、イノベーションを創出できる国際的なリーダーとなることも期待されています。 このような期待に対して、自分の何を強みとして、どのような場所や仕事で、いかに貢献できるのか、したいのかをしっかりと考えていくことが重要です。 専門技術領域での知識・技能・経験主に研究活動を通じて身に付ける、ある特定の専門領域に関する知識や技能を指す。〈専門を活かす就職(理工系)の強み〉「専門性」を構造的に深く広げて考えてみよう。活かせる先は無限に広がってくるはず。専門外就職(理工系)・文系就職の強み東工大生が、専門に関係なく勉強や研究を通じて身に付けることが期待される力を指す。テーマや目的が変わっても活用できる力。〈専門を活かす就職(理工系)の強み〉実験、解析、分析、シミュレーション、プログラミング、努力家、研究熱心、職人気質、研究のやり方、進め方、心構え、難しいことをわかりやすく伝える力、論理的思考力、問題解決能力、ITへの親和性、仮説検証力、数理能力、データを元に考える習慣、理工系科目全般につき学部〜大学院の授業で学んだ基礎知識、根本・理論を考える習慣、深く考える力…専門内容が基礎、理論でそれを直接活かす就職先が無い場合は、ここをしっかりアピール。(理工系のポテンシャル)「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」〈文理を問わずどんな仕事にも必要〉詳細は→https://www.meti.go.jp/policy/kisoryoku東工大生への期待東工大生「強み」の構造社会人基礎力理工系専門力理工系基礎力実務社会(企業等)東工大での学び東工大就職の特徴
元のページ ../index.html#18