3 大きく分けて、各系・コース及び学科・専攻宛に企業が出す求人には系・コース及び学科・専攻の推薦を得て応募する学校推薦と、大学を介在させない自由応募があります。学校推薦は、東工大の伝統と実績によってもたらされる優良な企業からのものが多くあります。 東工大の就職活動は「系・コース及び学科・専攻経由の推薦が主で自由応募が従」という伝統があり、学校推薦が主要な就職ルートであることに変わりはありません。しかし、近年では、学校推薦で受験する場合も、学生本人の能力、適性、入社意欲等が厳しく見極められ、推薦先の求めるレベルに到達しない場合や合致しない場合は不採用になります。学校推薦を活用して就職を考える場合でも、自由応募と同様の事前準備が必要となります。4 自由応募、学校推薦を併用する学生が多くいます。希望する企業に東工大の推薦枠があれば、利用した方が、採用においては有利となるでしょう。 商社、金融、コンサル等の業界志望が増えていますが、誰もが知っているような有名企業、また、ブランド製品等を取り扱う企業を受ける際はしっかり準備をしないと大苦戦が予想されます。 就活で苦労する学生の共通点として「有名企業だから」という理由だけで選択するケースがありますが、面接やエントリーシートでのアピールにおいて、そういった思考を見透かされてしまい、全く結果が出ないという状況に陥ってしまうことが多いです。 くれぐれも、企業選びには戦略性を持ち、現実感を持つこと。テレビCMを流している企業は、全企業の内の1%にも満たないのです。そのようなコンシューマーカンパニーだけでなく、企業間取引(B to B)主体の、優良な企業にも目を向けてしっかり探すことが大切です。 ここ数年では早期に就職が決まる学生が増えてきています。早く就活を終えること自体に問題はありませんが、どのように決定するのかが大切です。業界や職種研究をあまりしないうちに企業から声がかかり、内定(内々定)を貰い、後になって他の学生の活動や結果を見て、自分の安易な決断を後悔する人もいます。しっかりと自己分析を行ったうえで納得のいく選択をし、決定することは、今後の長い社会人としての人生において、とても重要です。 企業から送られてくる、系・コース及び学科・専攻等を指定した求人(東工大の場合、学校推薦は系・コース及び学科・専攻単位で受け付けているので、推薦を希望する場合は各就職担当教員/事務担当に相談してください)。就職担当教員、系・コース主任、専攻長、学科長名で発行された推薦書をもって企業の採用選考を受けることになります(推薦書を誰が書くかは、ケース・バイ・ケース)。学校推薦書の発行は、卒業、修了年度の採用活動解禁日以降です。自由応募に比べて、選考プロセスが短いのが一般的ですが、学校推薦だから必ず内定(内々定)が貰えるわけではありません(不採用となるケースもあります)。推薦対象となる学生は、系・コース及び学科・専攻の就職担当主催の説明会等を通じ、学生の希望を考慮して決められます。学校推薦で内定(内々定)を貰った場合、学生側の都合で辞退することは出来ません。もし辞退するようなことがあった場合は、企業と大学の信頼関係を損ない、後輩にも迷惑をかけることになります。なお、1つの企業の学校推薦で不採用となった場合、新たに別の学校推薦に応募することが可能です。かつては、理工学系大学における修士学生の就職は、学校推薦で応募するのが主流でした。最近は、自由応募が増えてきていますが、東工大の場合、企業との長年の関係もあり、学校推薦のメリットは大きいです。自由応募メインの就職活動を想定する場合も、系・コース及び学科・専攻の就職担当主催の学校推薦に関する説明会には、出席しておきましょう。また、休学中の学校推薦書の発行や、既卒者への学校推薦など、不明な点があれば、自分が所属する系・コースの就職担当教員に問い合わせてください。 学校からの推薦ではなく、自分で企業に応募します(ただし「後付推薦」(後述)を求められることもあります)。自由応募の場合、複数の企業に応募することにも、内定(内々定)を貰って辞退することにも、基本的には制限がありません(もちろん、無意味に数多くの企業から内定(内々定)を貰って長期間保持するのは、相手企業や同じ企業を受けている他の学生に迷惑がかかることになるので、好ましくありません)。専門外の就職では基本的に自由応募となることが多いです。スケジュール的には「学校推薦」より早くから始まるため、まず自由応募で内定(内々定)を得ておくと、その後の就活に余裕が出来るでしょう。 応募段階では自由応募で、選考プロセスの途中や内定(内々定)後に推薦書の提出を求められることを指します。後付であっても就職担当教員等の推薦書を提出した場合は、それ以降は学校推薦と同じ扱いとなるため、内定(内々定)を辞退することは出来ません。自由応募のつもりで応募・内定(内々定)を貰ったあとに、推薦書の提出を求められ、推薦応募の企業の選考時期との関係で、対応に苦慮するケースもあります。「後付推薦書」や正式な内定前に内定承諾書を求めることは、職業選択の自由を妨げる行為(いわゆる「オワハラ」)であり、国から行わないことを企業に求めています。もし、これらのことで困ったことがあれば、就職担当教員やキャリアアドバイザーにご相談ください。ジョブマッチング方式 希望する分野・職種を扱う各研究所・事業所等で、応募者の希望と各事業所/部門の採用ニーズとを、相互に確認(=ジョブマッチング)していく方式。この方式を採用している企業としては、日立製作所グループ、ソニー、三菱電機、富士通、パナソニック等が有名です。● 系・コース及び学科・専攻の就職担当 (専門分野ごとの求人、学校推薦)CHECK大学に来ている求人を確認してみよう● キャリタスUC (専門分野を問わない求人)17企業への応募方法学校推薦自由応募近年の東工大での傾向後付推薦
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