工場設備納 品自動車1台あたりに使われる部品は約2〜3万点にもおよび、自動車産業は機械産業全体に占める製品出荷額・輸出総額の割合、自動車関連産業に携わる就業人口の両面から、日本経済を支える基幹産業である。世界の自動車販売シェアはトヨタ自動車、フォルクスワーゲン(仏)、現代自動車(韓)がトップ3。メーカー各社が減産を余儀なくされた世界的な半導体供給不足は、徐々に解消しつつあり、国内の生産台数は回復傾向にある。また、自動運転、電動化といった次世代技術の進展に伴い、自動車業界は大きな変革期に突入している。開発には多額の資金が必要なため、企業間での協業が活発に行われており、日本でもEVの生産・販売は本格化する勢いにある。国内主要企業例産業機械や諸部品を作る機械で、「マザーマシン」とも呼ばれる。国際競争力が高く、特に高機能分野において強みを持つ、国内の基盤産業。トヨタ自動車世界最大級の自動車メーカー。高級車ブランド「レクサス」も展開。スズキ軽自動車が中心。インド市場でトップシェアを獲得。ダイハツ工業トヨタ自動車が100%出資。軽自動車の分野が柱。本田技研工業通称「ホンダ」。中国市場で強みを発揮。二輪車では世界トップシェア。自動車メーカーと直接・間接的に特約店契約を結んで販売。整備等の関連サービス分野は、大型自動車用品店などと競合傾向にある。115115業界の動向各産業分野の工場や事業所において使われる設備機械のことで、大型機械、動力伝導装置、環境装置、産業用ロボットなどを指す。自動車の企画・開発・生産等を手がけている。就業人口・製品出荷額の多さから、名実ともに日本経済を支える基幹産業として重要な地位にある。交通事故軽減を目指して自動運転の開発が進む。また、日本の自動車メーカー各社は電動化に向けた戦略を打ち出し、トヨタ自動車は2030年までにEV関連に5兆円を投資することを公表した。国内主要企業例業界規模国内新車販売台数438万5649台特集/業界研究[自動車]DMG森精機世界最大級の工作機械メーカー。独DMG MORIを連結子会社化。ヤマザキマザック工作機械大手。早期からの海外展開で海外売上が大半を占める。日産自動車電気自動車(EV)に注力。高級車ブランド「インフィニティ」を展開。マツダエンジン技術に強み。新デザイン採用で、近年ブランド力が向上。SUBARU水平対向エンジンに特徴。米市場に強い。三菱自動車東南アジアで高いシェアを誇る。日産自動車の実質傘下。国内主要企業例ファナック多関節ロボットに強み。自動車向け溶接ロボットが主力。安川電機多関節や双腕ロボットを手がける。ロボット一貫生産工場の新設を進める。塗装を終えた車体に内装部品や計器類、電気配線のほか、エンジン・タイヤなど数千点にもおよぶ部品を取り付け、走行可能な完成車に仕上げる。自動車メーカーと一体となって完成車の生産を行うほか、トラック・バンの荷台架装やバス車体、トレーラー、福祉車両など各種特装車の企画・開発・製造も手がける。日本自動車販売協会連合会全国軽自動車協会連合会(2022年度)産業機械車両組み立て完成車メーカー工作機械工場設備自動車販売製造するための機械を作る製造するための機械を作る製品完成製品完成
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