56234未来●どのような歴史があるのか●ここ5年〜10年くらいの市場規模の推移●市場の動向●存在する企業について、他業界からの参入の有無●5年〜10年の予測、展望●将来にわたっての課題・問題点過去現在 業界をピックアップしたら、次はその業界をより深く知りましょう。その業界の過去・現在・未来を調べて、「これまでどのように発展してきたのか」「今後はどのようになっていくのか」といったことを確認しておくことがポイントです。新聞やインターネット、就職情報誌などを活用して、志望業界に関する知識を増やしていきましょう。30 業界研究では「興味・関心のあること」から探っていくのが一般的です。大切なことは、「その業界の仕事で得られるやりがい」についても研究すること。その上で、自分がどの業界に行きたいかを考えてみると良いでしょう。 例えば、医療関係の仕事に興味があるとします。前ページの表を見ても分かる通り、医療関係の仕事はメーカー、商社、専門店、サービスと複数の業界に関連しています。このような場合、自分が医療とどのように関わっていきたいかを考えながら、業界をピックアップしていくことが大切です。 業界研究や企業研究を行う際、どうしても消費者向けの商品・サービスを提供するBtoC(Business to Consumer)の企業だけに目が行きがちです。しかし、企業向けの商品・サービスを展開するBtoB(Business to Business)に目を向けると、知名度が低くてもその業界では世界レベルという企業はたくさんあります。知名度やイメージにとらわれず、視野を広げて研究を行いましょう。 業界研究を進めていくと、「自分にはこの業界しかない!」と、いきなり絞り込んでしまう人がいますが、これはあまりお勧めできません。業界を早くから1つに絞り込んだ結果、どの企業からも内定をもらうことができずに苦労するというケースもあります。業界研究はあくまで就職活動の初期段階。初めのうちは4〜5つの業界を志望業界としておくと良いでしょう。 また逆に、志望業界の幅が広すぎるのもあまり良くありません。広ければ広いほど、1つの業界に対する知識はどうしても浅くなってしまいます。そのため説得力のある志望動機や自己PRができず、採用担当者に「ちゃんと業界研究しているのかな」とマイナスの印象を与えてしまう可能性があります。狭すぎず、広すぎずがポイントです。 業界研究では、複数のツールを使うようにしましょう。そうすることで、さまざまな角度から見た情報が手に入り、多角的な業界研究を行うことができます。ある程度の知識が身についたら、自分の足で情報を稼ぐことも大切です。 業界研究を重ねてみても、なかなか志望業界が定まらない人もいるのではないでしょうか? 就職活動には決まった手順がある訳ではないので、下記のような方法も試してみましょう。● 新聞● 業界専門誌● 就職情報サイト● OB・OG訪問● インターンシップ※情報収集は業界だけでなく職種、企業を研究する上でも大切● ビジネス雑誌● 就職情報誌● キャリア支援センター など● 会社訪問 など詳しくは、39 ページの「情報の集め方」にて● キャリア支援センターに相談する● 業界を限定せず、興味のある職種から探す● さまざまな業界の会社説明会に参加する● 働きたい地域から企業を探す興味・関心のあることから、業界をピックアップする4〜5つの業界を志望業界とするのがお勧め業界の現在だけでなく、過去や未来も調べる身近にある業界の情報源志望業界がなかなか決まらない時は参考にするもの
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